6月20日(米国時間)、Threatpostに掲載された記事「SMBv1 to be Disabled in Windows Fall Creators Update|Threatpost|The first stop for security news」が、2017年秋にリリースが予定されている次のWindows 10アップデートからSMBv1のサポートが廃止されると伝えた。SMBの脆弱性を悪用したランサムウェアが大流行していることを受け、こうした取り組みが進められるものと見られる。
2017年秋にはWindows 10 Redstone 3(コード名Fall Creators Update)の提供が予定されている。Threatpostの取材に対し、Microsoftが「このアップデートからファイル共有やプリンタサーバへのアクセルに利用できるプロトコル『SMBv1(Server Message Block protocol version 1)』のサポートを廃止する見通し」と回答したとしている。SMBv1のプロトコル実装には脆弱性が存在することが知られており、Windows 7とWindows XPが影響を受けるとされている。
現在広く感染しているランサムウェア「WannaCry」はWindows 10には感染しないと見られているが、検証レベルではWindows 10への感染も確認されており注意が必要。Microsoftは今後のバージョンで潜在的に脆弱性の原因となりそうな機能を排除していくことで、セキュリティを強化していくと思われる。