凸版印刷とアイズファクトリーは6月14日、機械学習を利用した見込み度(予測反応確率)の高い顧客の抽出を基に、DM制作・発送を行う「AI-DM」およびアウトバウンドコールを実施する「AI-コール」を開発し、2017年6月から本格的に提供開始すると発表した。価格は、AI-DM(はがきサイズ1万通の場合で印刷費込み・送料別途)が85万円から、AI-コール(1000件のアウトバウンド・コール実施の場合)が250万円から。
新サービスは、顧客個々の過去の購買実績や会員属性などのデータを利用し、ターゲット候補から見込み度の高い顧客を抽出、その顧客へのDM制作・発送およびアウトバウンド・コールをワンストップで行うもの。
凸版印刷が培ってきたデータ分析力や企画・制作力と、アイズファクトリーの「bodais」を組み合わせ、従来は煩雑なデータ分析が必要だった高見込み客の抽出を、機械学習の利用により素早くかつ安価に実現可能にしたという。
過去の購入履歴や性別・年代などの会員属性の情報を組み合わせ、見込み度を算出するためのモデルを作成し、煩雑なデータ分析を行なう必要がないため、費用対効果を高められるとしている。
さらに、DM制作・発送やアウトバウンド・コールまでをワンストップで実施し、限られた予算内で見込み度の高い顧客への高精度なアプローチができるという。
今後、凸版印刷は同サービスを通販業界・小売業界・自動車メーカーや不動産業界など多様な企業に販売し、関連事業を含めて同社として2017年度に約1億円の売上を目指す。また、将来的に両社のノウハウを生かした新たなサービスの開発・提供を進めていくとしている。