通信機器やモバイルインターネットの企業向け、および一般ユーザ向け技術ソリューションを提供するZTEは6月14日、4.5GHz帯を利用した第5世代携帯電話システム(以下、5G)のトライアルを東京エリアにおいて実施する契約を、ソフトバンクと締結した。

この5Gトライアルでは、ZTEは最先端の5Gエンドルーエンドネットワークソリューションを提供する。ZTEは実環境シナリオにおける5G技術のパフォーマンスをソフトバンクと共同で検証する。

ソフトバンクは、ZTEと共同で5Gのキーテクノロジーとして期待されているMassive MIMO(マッシブ マイモ)技術の開発をすでに行っており、2016年下半期に4G商用ネットワークに展開している。商用ネットワークでの経験を基に、両社は、この技術を5G時代に活用する更なる検討を行っている。

ZTEチーフサイエンティストの向際鷹博士は次のように述べる。「5G NR対応を加速するために活動を拡張できたことを喜ばしく思う。M-ICTモバイル技術を牽引するグローバルベンダーとして、ZTEは5Gに対して十分な投資を行い、5Gエコシステムの成熟を促進するために業界のパートナー各社と協力していく。ZTEは顧客に対して5Gのエンドツーエンドソリューションを提供できる最初のベンダーの1つになることができると、確信している。」

Massive MIMO(マッシブ マイモ)は、ソフトバンクが提供する5Gの有力な要素技術の1つ。従来よりも多数のアンテナを用いることで、ユーザごとに周波数を占有でき、快適なモバイル通信を実現する。