fossBytesに5月17日(米国時間)に掲載された記事「WannaCry Ransomware: Everything You Need To know & How To Protect Yourself」が、世界中に感染を広げたランサムウェア「WannaCry」に感染しないためにすべきこと、感染した場合に備えて準備することなどを伝えた。紹介されている方法はWannaCryに限定されるものではなく、ランサムウェアに対する一般的な対処方法として利用できる。

WannaCryの影響はすでに100カ国以上に上ると見られているが、この動きは収束する様子を見せていない。初期のバージョンに対処する方法が発見され、セキュリティパッチがリリースされても、攻撃者はそれをかいくぐるバージョンをすぐに放ってくる。攻撃者のスピードにソフトウェアベンダーはついていくことが難しく、セキュリティパッチが適用されていない期間が常に発生してしまうものと見られている。

また、セキュリティアップデートが適用されていない状態のWindowsを使い続けているユーザーは多く、今後もWannaCryは感染を続ける可能性が高いと考えられている。しばらくの間、WannaCryが猛威を振るい続ける可能性が高いものと考え、対処をしておく必要があると説明されている。

記事では、まず事前の対策として、ランサムウェアによって暗号化されては都合が悪いファイルは確実にバックアップすることを挙げている。次に、ソフトウェアは常に最新のバージョンにアップデートし続けること、さらに身に覚えのないメールの添付ファイルは開かないように求めている。

ランサムウェアの要求に応じて身代金を支払うことは攻撃者の活動を支援することになる。日々のバックアップを適切に実施し、ランサムウェアに感染しても身代金を支払う必要がない状態にしておくことが望ましい。