マイケル・デル氏に続いてゼネラルセッションに登壇したDell EMC プレジデント デビッド・ゴールデン(David Goulden)氏は、ITトランスフォーメーションを実現するのは、ハイブリッドクラウドだと指摘した。そして、それには3つのステップがあるという。
1つ目はデータセンターの近代化、2つ目はITサービスの自動化、3つ目はITオペレーションの変革だという。
その上で同氏は、データセンターの近代化に役立つ新製品をいくつも紹介した。
最初に発表したのは、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)である「VxRail 4.5」。この製品は、同日発表された 第14世代となるサーバ製品「Dell EMC PowerEdge」がベースで、最新のvSphereが搭載されている。また、最低価格は25,000ドルからになるという。そのほか、Cloud FLEXという月払いが採用でき、1年後は利用を延長していいし(延長の場合は価格が下がる)、返却も可能だという。
同氏は「VxRail 4.5」を、「中小企業や支店などにぴったりの製品だ」と紹介。月払いの採用については、「クラウド的な支払いモデルにするために採用した。顧客が購入の際、支払いで悩んでいることを解決するためにこのオプションを設定した」と述べた。
また、データセンターの近代化のために作られたという第14世代(14G)となる「Dell EMC PowerEdge」も発表。これは、夏に登場予定のインテルの最新CPU(XEON)を搭載する。
14Gは新しいデータセンターの基盤になるように設計されており、スケーラビリティはサーバあたり50%アップで、セキュリティを内蔵しているという。
そのほかストレージでは、ミッションクリティカル向けのオールフラッシュストレージアレイ「VMAX 850F」の後継となる「VMAX 9500F」や、オールフラッシュのエンタープライズフラシュアレイ、「XtremIO」の次世代製品「XtremIO X2」、スケールアウトNASである「Isilon」の次世代モデルも発表した。
950Fは850Fと比較して、IOPSが68%、レスポンスタイムは30%向上し、4PBまで拡張でき、「XtremIO X2」は新しいハードウェアとインテリジェントに強化されたソフトウェアの強力な組み合わせにより、応答時間を最大80%短縮し、新しいデータ削減機能によりデータの削減率を25%向上し、クラスタあたり2倍のコピーをサポートするという。また、VDIの同時稼働数を40%拡大している。
「Isilon」の次世代モデルでは、オールフラッシュも可能で、現状世代に対してIOPSは6倍、集約密度の改善でスペース効率は75%向上しているという。