Malwarebytesは4月13日(米国時間)、「Report: Cybercrime climate shifts dramatically in first quarter - Malwarebytes Labs|Malwarebytes Labs」において、2017年第1四半期におけるサイバー攻撃の動向および2017年第2四半期に予測される動向を発表した。サイバー攻撃を巡る状況は2017年第1四半期で大きく変化したと指摘している。

Malwarebytesが挙げている2017年第1四半期における主な動向は次のとおり。

  • ランサムウェア「Cerber」が市場占有率と流通の面でトップ
  • ランサムウェア「Locky」は影を潜めた。今年に入ってからLackyランサムウェアの新しいバージョンが登場していないことから、このランサムウェアの開発者がどうなっているのかは不明
  • Macを標的としたバックドアやランサムウェアなどのマルウェアの増加
  • HiddenAds.lckおよびJisutという2つのマルウェアがAndroid市場で猛威を振るった
  • エクスプロイトキットRIGが引き続き大きなシェアを確保
  • 暗号化されたZIPファイルや保護されたOfficeドキュメントを使って検出を回避するスパムが増加

記事では、2017年第2四半期において予測される動向としてCerberの大流行の継続、ほかのランサムウェアの登場、Macを標的としたマルウェアの増加、HiddenAds.lckおよびJisutの継続などを挙げている。サイバー攻撃が収束する理由は見当たらず、今後もサイバー攻撃は世界中で継続されるものと見られる。