米Hewlett Packard Enterprise(HPE)は3月2日(現地時間)、企業のデジタル・トランスフォーメーションを加速し、ビジネス・ゴールの達成を支援するため、同社のテクノロジー・サービスのコンサルティング組織およびサポート組織を統合した新しいグローバルなサービス組織「Pointnext」を設立した。

新組織は、80カ国2万5000人を超えるITエキスパートが、30の言語を通じてクラウド関連のコンサルティングや、実装から運用サービスまでの多様な分野をカバーしてきた経験をベースにしている。

同組織は世界中のパートナー企業と協力し、クラウド・コンピューティングとハイブリッドIT、Intelligent EdgeとIoT(Internet of Things)など、新たなテクノロジーのユーザー企業の導入を加速させるという。提供するサービスは、Advisory and Transformation、Professional、Operationalの3種類。

同社は、各企業と協力してテクノロジー・トランスフォーメーションを設計し、ユーザー企業固有の課題に合わせたロードマップを構築するとしている。

パブリック・クラウドとプライベート・クラウドの適切な組み合わせを通じたハイブリッドITの最適化、データと分析からの洞察の獲得、Intelligent Edgeの接続、将来に備えたアプリケーションに対するモダナイゼーション・移行・開発といった取り組みを通じ、ユーザー企業のコア業務のデジタル化、提供する製品やサービスに関するイノベーション、および業績改善を支援するとしている。

また、同組織のプロフェッショナル・サービス・チームは、数千件に上る実装案件からの知的財産と経験を利用し、ユーザー企業のデジタル・トランスフォーメーションのリスクを排除する。さらに、同組織のオペレーショナル・サービス・チームは、オンプレミスとクラウド内でのワークロード/リソース/キャパシティの管理と最適化を通じて、IT利用のための新たな手段を提供し、ユーザー企業のビジネス・パフォーマンスを最適な状態を維持する。

このサービスには、ITに関わるエクスペリエンスを簡素化するとともに、ワークロードをどこへ移動するか、何を自社で管理し何をアウトソーシングするか、どのように柔軟にITを消費するかについてユーザー企業に選択肢を提供し「HPE Flexible Capacity」や「HPE Datacenter Care」といったサービスを含む。

さらに、SAPやMicrosoftを始めとする業界の有力企業との協力に加え、Dockerコンテナ・プラットフォーム、Mesosphereのオーケストレーションとデータ自動化ソリューション、コンフィグレーション・マネジメントとIT自動化向けにはChef、Puppet、Ansible、SaltStackといった、新世代のリーダー企業とのパートナーシップにも取り組み、差別化を図る。