Securelistに2月20日(米国時間)に掲載された記事「Spam and phishing in 2016 - Securelist」が、Kasperskey Labの報告データを引用する形で、2016年におけるスパムやフィッシング詐欺の傾向を紹介している。日本は特定のジャンルで順位が一気に上昇しており、注意が必要。
報告されている主な特徴は次のとおり。
- メール全体におけるスパムメールの割合は58.31%と過半数を占め、この割合は2015年と比較して3.03%上昇している
- スパムメールの62.16%はサイズが2KB以下
- スパムメールの12.08%は米国から送信されている
- スパムメールで最も広く感染が広まったマルウェアは「Trojan.Win32.Bayrob」
- メールアンチウィルスがもっとも頻繁に実行された国はドイツ(14.13%)
- フィッシング詐欺防止システムは154,957,897回実行された
- フィッシング攻撃を最も多く受けた国はブラジル(27.61%)
日本はメールショット攻撃の対象国としては2015年には10位にも入っていなかったが、2016年には7.59%となりドイツに次いで第2位になった。これまでは不自然な日本語のメールが多かったため、すぐにスパムメールやフィッシング詐欺であることを判別できたが、最近では判別の難しい自然な日本語が使われるようになってきており注意が必要。