ビットブレインは2月7日、専用セキュリティ対策ソフトと仮想化技術(VPN、Docker)を組み合わせて、インターネットバンキング利用者のIDやパスワード流出などを防ぐシステム「セキュアバンキングソリューション(SBS)」を、2月より販売開始したと発表した。

従来のインターネットバンキングシステムでは、インターネット経由でネットバンキングのログイン画面を表示し、ID・パスワードを入力する仕組みが多く使われている。そのため、不特定多数がログイン画面にアクセスできてしまい、不正アクセスや不正送金などのサイバー犯罪の一因になると考えられている。

従来までのインターネットバンキングとの違い

SBSでは、金融機関の内部ネットワークにネットバンキングを移設するため、ネットバンキングへのアクセスは、内部ネットワークに設置された専用の仮想デスクトップからのみ可能となる。また、仮想デスクトップへは、専用VPN経由からSPG(セキュアプロテクトゲート)がインストールされた端末のみアクセスできる。

振り込みや送金などは、SPGを起動した時のみ、ネットバンキング専用の仮想デスクトップにつながり手続きできる。ネットバンキングの利用が終わると仮想デスクトップは初期化される。

ネットバンキングとインターネットを分離しているため、URLやログインページを狙ったサイバー犯罪から守ることが可能。バンキングシステムの対応OS・対応ブラウザを1つに限定するため、システムの開発費や維持費が大幅に低減できるとしている。

セキュアバンキングソリューションの接続イメージ