KDDIとKDDI まとめてオフィス中部、大日コンサルタント、GISupplyの4社は1月31日、2月上旬から岐阜県建設研究センターの協力のもと、岐阜県下呂地域において「LoRaWAN」に対応したGPS端末を除雪車に設置し、位置情報管理サービスの商用化に向けた実証実験を開始すると発表した。

今回の実証実験では、LoRaWANに対応したGPS端末を除雪車に設置し、IoT向け回線サービス「KDDI IoTコネクト Air」と組み合わせることで位置情報を管理。除雪管理者は、GISupplyの位置情報をリアルタイムで管理するwebアプリケーション「ezFinder BUSINESS」により、地図上で走行中の除雪車の現在位置や走行経路を把握する。

実証実験のイメージ図

除雪車に対して積雪状況に応じた適切な除雪指示を行い、除雪車の利用効率と除雪効果の向上を目指し、LoRaWANの通信品質確保や適切な「LoRaゲートウェイ」の数や位置の検証、低気温における電力消費量と電源耐久性の検証、除雪車の利用効率と除雪効果の検証などを行う。

また、電力かつ広域なエリアカバレッジを特徴とするLoRaWANを活用することで、除雪車に設置したGPS端末の電力消費を抑えつつ運用効率を高めながら、除雪管理者は広域なエリアにおいて走行中の除雪車の現在位置や走行経路を地図上で把握し、管理することができるという。

地図上での管理イメージ

これにより、積雪状況に応じた適切な除雪指示を行うことで除雪車の利用効率と除雪効果の向上を図るとともに、新しい社会インフラとしての活用を推進していく方針だ。