OpenSSH is a FREE version of the SSH connectivity tools that technical users of the Internet rely on.

OpenBSDプロジェクトは2016年12月19日(カナダ時間)、「OpenSSH 7.4リリースノート」においてOpenSSHの最新版となる「OpenSSH 7.4」の公開を伝えた。OpenSSHはSSHプロトコル2.0実装系の1つ。リモートログインに使われる業界標準のソフトウェアとなっており、多くのシーンで活用されている。

「OpenSSH 7.4」の新機能は次の通り。

  • ssh(1)にPuTTYで実装されていた機能に触発されて開発されたプロクシマルチプレクサ機能を実装。ssh -O proxyのようにオプションを指定することで有効化。
  • X11、Agent、TCP、Tunnel、UNIXドメインソケットなどを無効化するDisableForwardingオプションをsshd_configへ追加。将来登場するであろう他のフォワードに関してもこのオプションで無効化できるようにする見通し。
  • ssh(1)およびsshd(8)においてcurve25519-sha256鍵交換をサポート。
  • sshd(8)におけるSIGHUPハンドリングの改善。
  • sshd(8)においてClientAliveIntervalディレクティブおよびClientAliveCountMaxディレクティブをサポート。
  • sshd(8)におけるAuthorizedPrincipalsCommandに%エスケープ機能を追加。

「OpenSSH 7.4」ではサーバにおけるSSHプロトコル1.0のサポートが廃止されているほか、古い機能の削除および非推奨化などが行われている。古く安全ではないとされているプロトコルや暗号機能は使えなくなっているので、これらを使う設定をしている場合は設定ファイルを書き換えるなどの対応が必要。