東芝情報システムは11月29日、同社の機密情報漏えい対策ソリューション「Secure Protection」のセキュリティ機能を強化したと発表した。
Secure Protectionは、PC内に保存されている重要・機密情報ファイルの定期的な探索、発見した重要・機密情報ファイルの自動暗号化を行う情報漏えい対策ソリューション。万が一、ファイル流出が発生した場合でも、情報自体が漏えいすることはなく、標的型攻撃や人為的ミスによる情報漏えいにも効果があるという。
今回、新機能として「共有フォルダー自動暗号機能」を追加。この機能により、リアルタイムな暗号化の監視対象となるフォルダーにファイルが作られた場合には、リアルタイムで暗号化処理が行われる。平文(非暗号)状態の時間を極小化することが可能になり、セキュリティ対策の強化が期待できるという。
また、「右クリック即時暗号機能」を追加した。PC利用者がマウス右クリックすることで表示される「即時暗号メニュー」の追加により、PC操作者が指定したタイミングで暗号化処理が行われる。ファイル作成途中での一時保存など、平文(非暗号)状態の時間を極小化することが可能になり、セキュリティ対策の強化が期待できる。
エディションは、重要・機密情報ファイルの定期的な探索と暗号化を提供する「スタンダード」と、暗号化後の追跡とあとから消す仕組みまでを提供する「アドバンス」の2つを用意。
提供価格(税別)は、「スタンダード」が1PCあたり年間6500円。同社では今後、情報セキュリティ対策事業において年間10億円の売上を目指しているという。