11月9日(現地時間)、Microsoftが提供するBing翻訳でカテゴリー機能をサポートし、より高い精度の翻訳が利用可能になったことを公式ブログで発表した。執筆時点ではGUIオプションなどを用意しておらず、URL上に「?category=foobar」を追加することで、そのカテゴリーに最適化した翻訳結果を示す。

通常の翻訳結果。誤訳と思われる部分も散見される

URLに「?category=tech」を加えた状態。Bingを名詞として認識している

本機能はMicrosoft Translatorサービスを無償で使用できる「Microsoft Translator Hub」の機能として、2016年1月に実装を目指していたが、今回Bing翻訳でも使用可能になった。現時点で指定できるカテゴリーは「Tech(技術)」「Speech(スピーチ)」の2種類のみ。前者はハードウェアやソフトウェア、ネットワークなどコンピューター関連コンテンツの翻訳品質を向上させる。ここにはMicrosoft内で長年集積してきたデータを用いている。後者は元々Skype翻訳をサポートするために構築された技術だが、後にMicrosoft Translator Speech APIなどを利用して、音声翻訳や機械音声のテキストを正しく解釈させるために用いられるため、スピーチを書き起こした文章の翻訳向け。

MicrosoftはMicrosoft Translator HubからユニークなカテゴリーIDを追加することで、独自業界のユニークな用語に対応した翻訳システムが使用可能になるとアピールしている。なお、Microsoft Translator APIは月額200万文字まで無料で利用できるが、それ以降は400万字で月額3,140円など料金が発生する(価格についてはこちらを参照)。

阿久津良和(Cactus)