アイテック阪急阪神は11月1日、東大発ベンチャー企業のモルフォとディープ・ラーニング技術分野における事業推進での業務提携で合意したと発表した。

モルフォは東大発のベンチャーとして2004年に設立し、携帯電話やスマートフォンなどの主要メーカーが採用する手ぶれ防止機能といった日常生活に密接に関わる技術を提供している。

一方、アイテック阪急阪神は阪急阪神ホールディングスのグループ企業で、阪急・阪神の両電鉄に加え、関東地区を含む大手鉄道会社などの鉄道をはじめとするインフラ分野でシステム開発・納入実績を有する。

同社はディープ・ラーニング技術を用いたシステムについて、従来よりも高い精度を期待できることから、構造物の劣化診断や、不良品の識別など各種製品の外観検査を始めとする、幅広い分野への利用に期待しているとのこと。

今回の提携を受けて同社は今後、社会インフラを始めとする各種構造物の画像診断システムや製品の外観を検査するシステムの他、ビル管理システムなどの各種の分野においてシステム開発を進めると共に、モルフォが開発したディープ・ラーニング技術を基に、西日本を中心として新たな市場を開拓し、顧客に技術を提供していく予定としている。