本稿では、弊誌にて掲載しきれなかった国内の大学・研究機関の研究成果に関するニュースリリースをご紹介する。今回は、9月5日~9月9日付けのリリースからお届けしたい。 宇宙・物理系 東北大など、銀河系外ホットコアを初検出 国立天文台、謎の超高輝度X線パルサーの正体を解明 慶大、磁気の流れによる新しい磁気抵抗効果を発見 神戸大と東工大、ケンタウルス族小天体のリングの起源を解明 東大、絶縁体中に磁場で曲がる熱輸送過程があることが判明 物質・材料・化学系 NIMS、超薄膜内にナノ粒子を同心円パターン状に配列させる技術を開発 東大など、鉄化合物における巨大な熱電効果の起源解明 大阪市立大、“親水性”炭素ナノ粒子合成法の開発に成功 京大、光吸収の自在制御が可能な金属カルコハライドの低温合成法を開発 京大、アルミニウム化合物による常温・常圧での水素分子活性化反応を発見 バイオ・生命科学系 ATR、細胞のかたちから分裂時刻をリアルタイムに予測することに成功 自治医科大、唾液の無い蚊はマラリアにほとんど感染しない 北大、アブラムシの体色の多型を維持する全く新しい機構を発見 香川大、脳の「行き過ぎ」を抑えるしくみを発見 遺伝研、マウス生殖細胞の雌化因子を同定 医療系 名大など、血管収縮因子エンドセリンの受容体初期活性化機構を解明 名大、メマンチンは副腎不全に伴う低ナトリウム血症による海馬歯状回の細胞死を防止 国循、心臓MRIを用いた心房細動合併心不全への治療効果の予測指標を発見 東大、バーチャルリアリティを用いた幻肢痛の新しい治療 北大、抗がん剤耐性となったヒト肺がん細胞がIL-34を産生することを発見 農工大、骨転移性前立腺がんの克服につながる新薬候補の発見 東京農大、ビタミンB1欠乏による記憶能力障害のメカニズムを発見 阪大、サリドマイドの抗炎症作用メカニズムを解明 国循、冠動脈バイパス術後のカテーテル治療成果の評価 九大、自閉症の発症メカニズムを解明 その他 信州大など、被災環境下での捜索・状況確認活動を支援する画像認識システムを開発 広島大、温泉でくつろぐ日本のオタマジャクシを発見 JAMSTEC、マントル深部由来の玄武岩に炭酸塩の痕跡を発見 OIST、試料調製ロボットを導入 森林総研、ニホンジカとカモシカの糞を識別する手法を開発 NICT、ヒトは光や音が意識に上るより前に遡ってそのタイミングを知覚している 京大、課題に左右される膨大な視覚情報からの取捨選択 農研機構、草食動物と肉食動物の量を予測できる数理モデルを作成 産総研、信頼性の高い太陽電池モジュールを開発 ATRは、細胞のかたちから分裂時刻をリアルタイムに予測することに成功した