電通は8月2日、同社が運用するコーポレート・ベンチャーキャピタル・ファンドである「電通ベンチャーズ1号グローバルファンド」(電通ベンチャーズ)が、子供向けプログラミング学習プラットフォームである「Tynker」(ティンカー)を開発・提供する米Neuron Fuel(ニューロンフュエル)に出資したと発表した。

ティンカーのサービス画像

ティンカーは、8~14歳の子供を対象にゲーム感覚で楽しみながらJavaScriptをはじめとするプログラミングの基本を習得できることが特徴。ブラウザ上でゲームやアプリなどの制作が可能なことに加え、ドローンやロボットなど現実世界のデバイスをコントロールするプログラミングも学習できる。また、指導者向けの機能も整備しており、教師や保護者などにプログラミングの経験が無くても、子供の習熟度が一目で分かるようになっているという。

電通ベンチャーズは、ITの利活用が社会全般に広がるにつれ、プログラミングの人材需要が一層高まり、ティンカーのようなプログラミング学習サービスの重要性が増していくと想定しているという。

さらに、文部科学省が小学校でのプログラミング教育の必修化を発表しており、2020年度から新学習指導要領に盛り込む方向で議論が始まっている。電通グループは、今回の出資を機にニューロンフュエルが開発するプラットフォームの世界展開と、同社による新しいビジネスの開発を支援していく。