米ピュア・ストレージは6月21日(現地時間)、ストレージの調達・所有モデルである「Evergreen Storage」の新プログラムを発表した。これにより、既存のIT資産を保ちながら、ストレージの調達・稼働・中断無しのアップグレードが可能になるという。
Evergreen Storageは、2014年初めに発表したアップグレード・プログラム。従来のベンダーによる保守とアップグレードのプログラムを不要にし、最新のコントローラでパフォーマンスのアップグレードやストレージの拡張を定期的に実施することを可能としている。
今回、発表した新プログラムは「Capacity Consolidation」と「Right-Size Guarantee」の2つ。Capacity Consolidationは、ストレージ容量を拡大するとともに、密度の低い古いフラッシュストレージを統合することで、古いストレージのトレードインクレジットを獲得できるという。これにより、アップグレード時に所有ストレージの継続的な追加購入が不要になるとしている。
また、自社の「FlashArray」に新しい容量を設置する一方、統合した古いストレージにあるデータは中断無しで自動的に高密度の新しいストレージへと移行できる。さらに「Upgrade Flex」バンドルなど、ほかのEvergreen Storage製品と連携して機能することが可能なほか、ユーザーは容量の拡大を続けながらもストレージを追加購入することなく、高密度な最新型のフラッシュと高性能な最新コントローラの入手ができる。
また、Right-Size Guaranteeはデータ削減の予測に基づき、ストレージを購入するリスクを回避し、有効容量ベースで必要な分だけを直接購入が可能になる。
ユーザーは、ピュア・ストレーおよびパートナー企業の支援を受けてワークロードの観点から有効容量の要件を定義する一方で、ピュア・ストレージがクラウド・ベースのワークロード・インテリジェンスを生かし、業務に適切なアレイ数を算定するという。
これにより、特有データのデータ削減やサイズ不足の懸念を解消し、適切な規模と有効容量を保証するとしている。ユーザーの特定のニーズに合わせて追加の無停止フラッシュを無料で提供し、適切な規模への拡張を可能にするとしている。