本稿では、弊誌にて掲載しきれなかった大学・研究機関の研究成果に関するニュースリリースをご紹介する。今回は、6月6日~6月10日付けのリリースからお届けしたい。 宇宙・物理系 横国大、量子テレポーテーション転写に成功 KEKなど、金属強磁性体を用いて電子状態の量子力学的な位相をスピンの運動として観測 京大、MUレーダーで宇宙ごみの姿を捉える 京大、「限界を超えたIa型超新星」の起源を解明 物質・材料・化学系 東北大など、微細加工した絶縁体表面で電子の蓄積の観察に成功 東大など、磁場に強く、電流も流れない、錆びないフェライト棒磁石を開発 理研など、シルクの材料特性とアミノ酸配列の相関を解明 理研、水表面の電子を観測 バイオ・生命科学系 東大、密集した多数の神経細胞の活動を同時に測定する自動画像解析技術を開発 筑波大、タンパク質のラセン発光を観測 大阪大、骨を溶かす細胞の機能を動物の体内で可視化 東北大、赤血球造血を支える転写因子GATA1の新たな機能調節機構 医療系 慶大など、肺非結核性抗酸菌症の国内患者数が7年前より2.6倍に増加 岡山大など、心不全の進行を抑制する分子を特定 長崎大、プリオンによる手術器具の汚染を迅速評価 筑波大、癌関連タンパク質の発現量を調節する新しいメカニズムを発見 北大、ヒト遺伝性多発性腎嚢胞症の背景となる分子機構を解明 自治医科大学、歯根膜前駆細胞および成体歯根膜細胞におけるSIX1の機能解明 TMDUなど、世界初、MR磁気センサアレイで心臓の活動測定と可視化に成功 TMDU、血液の固まりやすさを電気で計測 新潟大、TDP-43の量調節の破綻がALS発症に関与 その他 東邦大、日本列島太平洋沿岸の底質と二枚貝に含まれる多環芳香族炭化水素 OIST、アリ類群集に最も大きな影響を与える要因 大阪大学は、マウスの生体そのまま(in vivo)の状態で、活性時の破骨細胞が骨を溶かす場所を可視化することに成功した