「いずれ」ではなく「今から」

現在のミールタイムは、「まさにこういうのがほしかった!」と思うような興味・関心の高い層へ効率よくアプローチできる仕組みになっている。メインのユーザーは60代以上の高齢者だが、阿部氏は「30代~40代のサラリーマン、なかでも"ちょっとメタボ気味"な男性にニーズがあるのでは」とみている。

「生活習慣病のスタートは食べ過ぎ・飲み過ぎ。30代くらいの方には『いずれお世話になるかもしれません』とよく言われるんですが、そうではなくて、食事で予防できるなら今からしておこう、という考えを広めていきたいんです」と阿部氏はいう。

「食」以外への展開

ところで、ファンデリーのホームページを見ると「ヘルスケア総合企業を目指します」と記してある。これは、ゆくゆくは食以外のビジネスも展開したいという姿勢のあらわれ。阿部氏は「担当栄養士には、運動や薬の飲み合わせなど食事以外の相談も寄せられます。ファンデリーは食から健康をサポートしていますが、患者さんの最終目標は健康になること。おせっかいかもしれませんが、食以外についても広範囲でサポートしていけたら、と思っています」と意欲的だ。

ファンデリーの事業分野は「食に限らない」とのこと

今後の展開について阿部氏に尋ねると、将来的には「健康改善に役立つ素材を開発する研究所を作りたい」「栄養士が運営する病院を作りたい」などアイデアがぽんぽんと出てきたことが印象に残っている。「ファンデリーの強みはソリューションを提供しているというところ。その強みをさらに磨いて、より魅力的な企業を目指したい」と語ってくれた。