総合商社の双日とトライステージは4月19日、資本業務提携契約を締結し、双日がトライステージの発行済み株式18.96%を取得することで合意した。

トライステージは、主にダイレクトマーケティングを行う販売事業者に対し、テレビなどの媒体選定や番組制作、コールセンターの斡旋、顧客管理に至るまでワンストップでソリューションを提供している。

両社は今回の資本業務提携により、以下のことを実現するとともに、相互連携していく。

  1. 双日が有する総合商社ネットワークや海外事業展開ノウハウ、およびトライステージの海外での投資事業を相互活用することにより、双日およびトライステージの海外事業を発展させる

  2. 双日が有する商業施設運営ノウハウ、およびトライステージグループが有するリアル店舗展開ノウハウを相互活用することにより、同グループが展開するリアル店舗の新規出店を加速し、持続的に成長させる

  3. トライステージが有するテレビ通販事業、E コマース事業、リアル店舗等の販売網、および双日が有する国内外の情報・ネットワークを連携させたオムニチャネル事業を推進する

双日はトライステージと共同で日本やベトナムをはじめとしたASEANのテレビ通販チャネルを確保し、これまで行ってきた国内外での商業施設運営事業、消費財事業、ASEANにおける食品流通事業などの基盤を活用しながら、リテール事業の機能を強化する。

また、将来的には付加価値の高いIT機能も提供しつつ、実店舗・仮想空間店舗を融合したオムニチャネル化を図ることで、複合的に売り場を提供・運営する「リテールプラットフォーム事業」への発展を目指す。

両社はASEANでの共同事業の推進を通じ、両社の企業価値向上を図りながら、成長を続ける同地域の消費市場を取り込み、ASEANにおける消費者の生活の豊かさの実現に貢献するという。