米Brocade(ブロケード)は4月4日(現地時間)、Ruckus Wireless(ラッカス)を現金および株式取引を通じて買収することで同社と最終的な合意に達したと発表した。

今回の買収は、ブロケードの企業向けネットワーク製品群を補完するものとなり、ラッカスのワイヤレス製品群がブロケードのネットワーク・ソリューションに加わることになる。これにより、ブロケードはデーセンターの中心部からワイヤレス・ネットワーク・エッジにまで及ぶソリューションを持つネットワーク専業企業となる。

また、今回の買収はブロケードによる5Gモバイル・サービス、IoT、スマートシティー、構内ワイヤレス用OpenG技術、およびLTEとWi-Fiの融合に向けた新しい市場機会の開拓を強化する重要なステップだという。

今回の合意に基づき、ラッカスの株主は同社の普通株式1株当たり現金で6.45米ドルとブロケードの普通株式0.75株を受け取る。2016年4月1日時点のブロケードの株価の終値に基づくと、ラッカスの買収価額は普通株式1株当たり14.43米ドル、総額で約15億米ドルとなる(ただし、株式市場が終了するまでに変動する可能性がある)。

現金取得控除後、取引価額は約12億米ドルになると予測されており、買収価額の現金分は手持現金ならびに銀行融資を通じて、調達される。

取引完了後、両社の各パートナーおよび顧客基盤にわたるクロス販売活動を促進されることが期待され、大手企業、K-12(幼稚園から高校3年生)および高等教育機関、政府、サービス業、およびサービス・プロバイダを含むさまざまな市場において、統合企業の収益機会が生まれることを見込んでいる。