OpenGL is the most widely adopted 2D and 3D graphics API in the industry, bringing thousands of applications to a wide variety of computer platforms.

Khronos Groupは2月16日(米国時間)、「Vulkan - Industry Forged」において新しいグラフィックおよびコンピューティングAPI「Vulkan 1.0」の仕様書、ドライバ、SDKなどを公開した。AMD、Imagenation Technologies、Intel、NVIDIA、Qualcomm Technologiesからドライバが公開されているほか、ARM、Cinder、Imagenation Technologies、LunarG、MetalVK、NVIDIAや開発者などからサンプルコードやSDKが公開されている。

「Vulkan 1.0」はロイヤリティーフリーのオープンスタンダードAPI仕様。最新のGPUを活用するために策定されたAPIで、高い効率とクロスプラットフォーム性を持っている。同様のAPIとしてはこれまでOpenGLやOpenGL ES 3D APIなどがあるが、「Vulkan 1.0」はこれらAPIよりも低レベルでより直接的にGPUを制御することが可能になり、これまでよりも積極的なGPUの活用が期待できる。

現段階でVulkan 1.0 APIが利用できるオペレーティングシステムはWindows 7、Windows 8.1、Windows 10、Linux、SteamOS、Tizen、Androidなど。CPUのみならず GPUを活用することはより高い計算能力を得るためにHPCの分野で活用されているほか、タブレットデバイスやスマートフォンにおいてもその重要性が高まっている。ロイヤリティーフリーで、かつ、クロスプラットフォームで利用できるAPIが策定されたことで、今後同APIを活用したソフトウェアが増えることが期待される。