MMD研究所は12月14日、「2015年版:スマートフォン利用者実態調査」の結果を発表した。

調査はインターネット上で行われ、11月27日、28日の2日間実施した。対象はスマートフォンを持つ15歳以上60歳未満の男女で、2750人から回答が得られた。

これによると、スマートフォンの1日の利用時間は、「2時間~3時間未満」の割合が最も多く22.4%で、3時間以上の割合を合わせると46.0%となった。メールやメッセージの送信頻度は、キャリアメールが「1~10回」が最多で46.8%、次いで「0回」が42.6%、SMSは「0回」が最多で53.7%、次いで「1~10回」が33.7%となった。LINEは「1~10回」が最多で50.7%、次いで「0回」が13.1%となった。

また、1日の通話時間は「1分未満」が27.2%で最多で、「ほとんど通話をしない」と回答した人が25.4%だった。

現在メインで利用している通信サービスは、格安SIMサービスの利用が5.6%となった。キャリアユーザーの格安SIMの認知度は76.2%と高いものの、「知っているが利用は検討していない」と回答した人が58.5%となった。

iOSもしくはAndroidのスマートフォンの利用者がメインに使っている端末は、iOSでは「iPhone6」ユーザーが30.1%で最も多く、次いで「iPhone 5s」(29.3%)、「iPhone5」(12.0%)の順となった。Androidでは「Xperia」シリーズが34.6%で最多、次いで「AQUOSシリーズ」(20.1%)、「Galaxyシリーズ」(9.0%)の順となった。

また、端末の機能など満足度は、若年層ほど「満足」「やや満足」を合わせた割合が高い項目が多かった。

スマートフォンにインストールしているアプリの数は「11~15個」が最も多く17.5%、次いで「16~20個」が16.1%、「6~10個」が15.9%となり、平均で22.3個のアプリがインストールされていることがわかった。

インストールしているアプリのジャンルは、「SNS・コミュニケーション」「ゲーム」「動画」「天気」「ナビゲーション」の順で多かった。「SNS・コミュニケーション」アプリは約7割のスマートフォンユーザーがインストールしている。

インストールしているアプリを10~30代、40~50代の年代別で分類すると、10~30代が最もよく利用するアプリは「SNS・コミュニケーション」「ゲーム」「動画」「ミュージック」「EC/オークション」であるのに対し、40~50代は「SNS・コミュニケーション」「ゲーム」「天気」「EC/オークション」「動画」の順となった

現在利用しているSNS・コミュニケーションアプリの種類は、LINEがすべての世代において85%を超える結果となった。Twitterは10代で79.6%、20代で68.9%となった。10代はInstagramとFacebookがTwitterに次いで26.2%で同率となったが、10代女性においてはInstagram(34.3%)がFacebook(26.3%)を上回った。20~40代はTwitterがFacebookを上回るが、50代はFacebookがTwitterを上回る結果となった。

インターネットを利用して動画を視聴する際によく利用するデバイスは「スマートフォン」が76.1%で、「PC」「タブレット」より多かった。10代ではスマートフォンを使う割合が84.6%となった。

ネットショッピングする際によく利用するデバイスは、「スマートフォン」が70.5%、動画と同じく「PC」「タブレット」よりも多い結果となった。また、この結果を男女別に見てみると、動画視聴、ネットショッピングとも男性はPCを、女性はスマートフォンをよく利用する傾向にあることがわかった。