米オラクルは10月26日(現地時間)、クラウド型ERP 「Oracle Enterprise Resource Planning(ERP)Cloud」の適用業務領域と機能を拡充させたと発表した。今回、190以上の新機能が追加され、業界固有の要件や各国ローカライズへの対応が強化された。

「Oracle Financials Cloud」では、組み込み型ビジネス・インテリジェンス機能により経営に必要な情報へ瞬時にアクセスすることが可能になったほか、Financial Reporting Centerの機能強化により、セキュアに財務レポートを共有できるようになった。

仕入れ先との迅速で正確な協業体制を実現する「Oracle Procurement Cloud」では、直接材料発注がサポートされた。これにより、製造業や小売業に対して、より広範囲にクラウドの導入が可能になった。

「Oracle PPM Cloud」では、クラウドサービスとオンプレミス製品の統合の範囲が拡張された。例えば、「Oracle PPM Cloud」に「Oracle Sourcing Cloud」が統合されたことで交渉管理に対応可能になったほか、「Innovation Management Cloud」との統合により製品開発プロセスを網羅する範囲が拡大した。

「Oracle SCM Cloud」では、マルチチャネルのオーダー管理とフルフィルメントに加え、統合型のオーダー取得、価格決定、設定をサポートする「Oracle Order Managements」、サプライチェーン計画立案(分析から最適化、実行まで)を合理化する統合型需給プランニングする「Oracle Planning Central」、複数の製造方法を製品企画段階から、生産、コスト管理までサポートする「Manufacturing」が利用できるようになった。