日経リサーチは9月25日、企業のブランド力調査「ブランド戦略サーベイ」の測定対象である主要企業570社のうち、許諾が得られた352企業(ブランド)のロゴマークについて、「企業ロゴマーク認知度」「企業ロゴマーク評価」「企業ロゴマークからの想起内容」を測定した結果を発表した。

今年で13回目を迎える企業のブランド力調査「ブランド戦略サーベイ」において、2015年版調査から、ブランドの象徴である企業ロゴマークの価値を評価する調査項目を新たに追加された。

「企業ロゴマーク認知度」はブランド戦略サーベイで調査した「企業認知度」と比べて低めの企業が目についたが、ガリバーインターナショナル、パイロットコーポレーション、住友電気工業、京セラドキュメントソリューションズは企業ロゴマーク認知度が企業認知度を10ポイント以上上回った。これらについて、同社は「社名以上に浸透している、訴求力の強い企業ロゴマーク」と言えそうだとコメントしている。

また、企業ロゴマークに対する好意度が消費者の愛着度を大きく上回った企業は月桂冠がトップで、これにBMW、エステー、メルセデス・ベンツ日本、キーコーヒーが続く。この5社は好意度が愛着度より30ポイント以上高くなっていることから、同社は「各社のロゴマークは消費者を企業により近づける吸引力を持っている」と見られるとしている。

そのほか、「赤」を使った企業ロゴマークは認知度や信頼度が高めに出る結果になったほか、「緑」は好意度では赤を上回っているという。「金・銀」を使ったロゴマークは、該当数は少ないが、購入・利用意向喚起度で赤や緑より高いスコアとなったとのことだ。