ミラクル・リナックスは9月16日、企業向けサーバ用途に加え、産業用コンピュータなどの特定業務用途向け機器でも使えるLinuxの最新バージョン「Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP5」を提供開始したと発表した。

Asianux Serverは、同社が2000年より提供しているLinux OSで、エンタープライズLinuxディストリビューションとして、同社と、中国・韓国のLinuxベンダーが参加する合弁会社Asianux Corporationで共同開発されている。日本国内では「MIRACLE LINUX」シリーズとして、国内でのビジネス要件に最適化して提供している。

最新バージョンでは、ベースとなるOSをRed Hat Enterprise Linux(RHEL) 6.7へバージョンアップ。また、従来バージョンの「Asianux Server 4 SP4」は、エンタープライズ向けLinux OSとしては国産初となるMicrosoft Azure認証を取得し、9月1日よりMicrosoft Azure Marketplaceにて販売を開始しており、最新バージョンも近日中にMicrosoft Azureに対応する予定だという。

価格は、標準サーバと特定業務用途向け機器で分かれており、標準サーバ向けの場合、「Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP5 One」が3万6000円、「Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP5」が6万円。Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP5とプロダクトサポートを組み合わせたバリューパックプランもある。また、特定業務用途向け機器の場合、10ライセンスあたり15万円(いずれも税抜)となっている。