トライアックスは8月28日、大手ネット証券のマネックス証券に、プライベートDMP内蔵の国産マーケティングオートメーションツール「SATORI」を8月1日より導入したと発表した。

同ツールは、プライベートDMPが内蔵された国産のマーケティングオートメーションツールで、行動データ、CRMデータなどのさまざまなデータを統合し、そのデータを活用したマーケティング施策の実行を可能にするもの。2015年度にサービスリリースされてから、BtoBやBtoC問わず、数多くの企業が導入・活用しているという。

マネックス証券では、実施する会場型セミナー、オンラインセミナー、メールマガジンなどの個人投資家向け情報発信において、個人投資家の属性や興味関心に基づいた情報提供を行っていくにあたり、それらのデータを蓄積、分析、活用できるプラットフォームとして、「SATORI」を導入した。

マネックス証券における「SATORI」活用の概念図

活用の第一弾として、個人投資家向け会場型セミナーの効果計測を実施。これまで会場型セミナー参加者への情報提供は、画一的なものとなっていたが、ツールを導入することにより、会場型セミナー参加者のオンラインの行動から、興味関心にあわせた情報提供を実現する。

また、マーケティングオートメーションツールは、通常、個人情報をクラウド上で管理する必要があり、金融機関では、情報セキュリティの関係上、導入を断念するケースが多い。一方、同ツールでは、ハッシュ化されたIDによって連携することにより、個人情報をクラウド上で管理しなくとも、マーケティング施策の実行が可能となるため、金融機関への迅速な導入が実現した。