ESETは8月7日、Windows 10へのアップグレードを装ったランサムウェアを確認したと明かした。

ランサムウェアとは、ファイルを暗号化して開くことができない状態にしたうえで、復号するための身代金を要求するマルウェア。今回、Windows 10へのアップグレードの案内を装い、添付されているランサムウェア(別名:CTB-Locker)の実行を促すメールが確認された。

偽装メールは、差出人欄が「Microsoft<updateアットマークmicrosoft.com>」、件名が「Windows10Free Upgrade」、添付ファイルの名前が「Win10Installer.zip(Win10Installer.exe)」となっている。

同社では、偽装メールを受信した場合、添付されているファイルを実行しないように注意喚起している。万が一ランサムウェアに感染した場合に備え、定期的にデータをバックアップすることも重要だという。

ESET製のセキュリティソフトは、2015年7月30日(日本時間)にウイルス定義データベースが更新されており、利用者はアップデートすることで、このランサムウェアの侵入を防ぐことが可能。

同社は、確認されているウイルスの亜種が発生する可能性があるとして、ウイルス定義データベースは常に最新の状態するよう呼び掛けている。