NECは7月23日、画像認識技術を活用し、食品・飲料品・医薬品などの立体物の商品の自動検品を実現する「画像・重量検品ソリューション」を販売開始すると発表した。価格は5000万円(税別)。

同ソリューションは、同社独自の高速・高精度な画像認識技術と重量計を活用し、検品対象の商品を事前に登録した商品の画像・重量情報と照合することで、商品の品目と数量を瞬時に特定する。

これにより、バーコードなどの商品識別情報や人手による目視確認がなくても自動で正誤の確認を可能にし、物流現場の出荷検品業務の効率化と品質確保を同時に実現する。

同ソリューションでは、パンフレット・マニュアルなどの平面物に加え、食品・飲料品・医薬品など立体物の複数商品を一括で検品可能で、画像の一部の隠れ・はみ出し・反射・傾斜・湾曲があっても認識できる。

同時に、作業台に設置した重量計で計測した商品の総重量と、事前に登録した商品の重量情報を照合することで、商品の過不足を確認する。これにより、物流現場の出荷検品業務の効率化と品質確保を同時に実現するほか、画像を保存することで出荷内容の確証としても利用できる。

「商品表面に特徴が少ない」「違いがほとんどない商品が複数存在する」といった画像認識に適さない商品に関しては、画面上に商品の画像とチェックポイントを表示し、目視検品の精度や効率の向上を実現する。