東芝、大阪大学、大阪府は7月6日、大阪大学工学研究科に設置しているフェーズドアレイ気象レーダを活用した豪雨検知システムの実証実験を同日より開始すると発表した。
同実証実験では、ゲリラ豪雨をもたらす積乱雲の発生過程の詳細な3次元構造を、30秒以内に観測できるフェーズドアレイ気象レーダと、降雨量を正確に観測できるMPレーダのデータを解析し、ゲリラ豪雨の発生を大阪府内10カ所にメール配信し、防災対策における同システムの有効性を検証する。
3者は、今回の実証実験の結果を踏まえ、将来的にはフェーズドアレイ気象レーダとMPレーダの機能を併せ持つ次世代気象レーダを開発し、2018年を目処にゲリラ豪雨や竜巻などの突発的な気象情報を高速かつ高精度に予測して自治体などに情報を発信するシステムの構築を目指すとしている。