NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は6月5日、WebRTC技術を簡単に活用できる無償プラットフォーム「SkyWay」を用いたiOSおよびAndroidアプリ用の開発キット「SkyWay iOS/Android SDK」の提供を開始すると発表した。同社によると、WebRTCのプラットフォームにおける、スマートフォン向けのSDKの提供は国内初。

「SkyWay」は2013年12月に国内初のWebRTCプラットフォームとして公開され、これまでPC向けWebブラウザなどのJavaScriptが動作する環境で利用可能となっていた。

たとえば妻鳥通信工業では、コンタクトセンタ向けサービスやビデオ会議サービスの開発にSkyWayを活用。Webページをクリックするだけで企業のオペレータと通話できるサービス「Webが窓口」や、ビデオ会議サービス「SkyRTC」を開発、提供し、ブラウザ間でビデオ通話や画面共有を行うために「SkyWay」が活用されている。

妻鳥通信工業「Webが窓口」サービスの概要

従来、iOS/Android向けのネイティブアプリにWebRTCの機能を実装するためには、シグナリング用のサーバー構築に加え、開発者自身がWebRTCライブラリを構築する必要があった。しかし今回、同SDKが公開されたことにより、SkyWayとして提供しているWebRTCのライブラリやシグナリングサーバーがスマートフォン向けアプリの開発においても利用可能となり、スマートフォンアプリへのWebRTCの実装が簡易にできるようになった。

同SDKは、SkyWayのWebサイトよりダウンロードできる。