QESは6月1日、韓国リードテックの日本国内総販売代理店として、同社のビデオ・ウォール・コントローラ「MEDiARK-8000」を販売開始した。価格は1台あたり400万円から、別途年間保守料が必要。大規模な監視センターを持つ公共機関や一般企業を対象に、2020年までに累計150台を販売予定とのこと。

韓国ソウル市庁での導入例

新製品は、IPカメラやPC画面など複数の入力ソースの映像を複数のディスプレイに、画面サイズに依存せず自由な組み合わせで同時表示が可能な制御装置であり、制御をソフトウェアで実現しているのが特長という。

従来のコントローラはケーブルで直接PCやカメラをつなぐ必要があったが、ソフトウェアからネットワーク上のサーバやPCを直接表示可能であり、拡張性に優れているとのこと。 製造元のリードテックは韓国ではビデオ・ウォール・コントローラの最大手といい、ソウル市庁の交通管制システムや中央119救助本部など、官公庁を中心に60%の市場シェアを持つとしている。

DVI/HDMI/LANなど各種の入力信号をサポートし、最大でフルハイビジョンIP監視カメラ150台の接続制御と表示が可能。1つのシステムで最大64台のモニタを制御可能であり、ソフトウェアでの連携により無制限に拡張可能という。OSはWindowsベースでハードディスクや電源などコア部品を2重化し、システム安全性を確保したとのことだ。

ディスプレイに依存せず、ソフトウェアで表示画面数を制御する機能を備える。直感的な操作で入力画面の配置変更や拡大・縮小、コピーが可能であり、保存したレイアウトのスケジュール表示も可能という。なお、操作アプリケーションの言語として日本語をサポートする。

QESは同製品の利用例として、大規模ビルや商業施設など複数拠点の監視が必要な管理センター、サーバの稼働状況やネットワーク監視が必要なデータセンター、インパクトのあるプロモーションが必要な展示会やショールームを挙げている。