ファイルメーカーは5月13日、定番のデータベースソフト「FileMaker14」にシリーズを刷新し、国内販売を開始した。
FileMakerは、初めて開発・販売されてから2015年で30周年。これまで2,000万本を超える製品を出荷、アプリ版のダウンロード数が150万本を突破した実績を持つ。ソフトウェアは15の言語に対応している。
FileMaker Pro 14の注目機能は「スクリプトワークスペース」だ。これは、共通のビジネスプロセスの自動化のスピードアップを図れるというの。例えば、最も稼働率の高い従業員へ新しい仕事を割り当てる、在庫数が減ると再注文する、顧客と会議中に請求書を作成するといった、よく使われるビジネスプロセスを素早く自動化できる。スクリプトワークスペースは、スクリプトと計算式の作成、編集、表示を、すべて統一されたワークスペース内で実行できる。
ブラウザーでFileMakerのデータベースを操作できるFileMaker WebDirectは、大幅に機能が強化され、タブレット端末にも対応。タブレット版は、ツールバーが画面に自動的に最適化され、指で押しやすいようにアイコンなども大きく表示される。そのほか、縦持ち・横持ちなどによって画面レイアウトが変化してメニューの表示幅が変わると、類似の項目同士がグループ化され、折りたたみ/展開する機能が備わっている。システムの最適化を実施し、25%の速度向上を実現したほか、同時接続数を最大100まで追加した。
起動センターは、使い勝手を重視したインタフェースに改良し、これまであったダイアログボックスやプルダウンメニューを撤廃。あらかじめ定義された29種類のアイコンから目的の機能を選択などして操作する。さらに、自分好みにするために独自のアイコンを追加することも可能となる。
FileMaker Go 14では、iPadとiPhoneからのデータベースの多彩なコントロールが可能となった。具体的には全画面での表示、横方向または縦方向での画面の向きの固定、タッチキーボードの有効化、リッチテキストの編集など。
そのほか、FileMaker Pro 14からFileMaker Server 14への接続が切れると自動的に再接続されるようになったほか、FileMaker Server 14のAdmin Consoleはセキュリティを強化し、より強力なパスワードでデータベースを保護できるようになった。
価格はすべて税別で、 FileMaker Pro 14が3万8,000円、FileMaker Pro 14 Advancedが6万3,000円、FileMaker Server 14が9万9,000円(ボリュームライセンスのみ)。