ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは4月13日~14日、Unity開発者や学生を対象とした大規模カンファレンス「Unite 2015 Tokyo」をホテル日航東京で開催した。Unityに関する講演や、ワークショップ、展示など、さまざまな催し物が用意されており、多くの人で賑わっていた。本稿では、その基調講演の様子をレポートする。

講演のはじめには、Unity Technologiesのデイビッド・ヘルガソン氏が登壇し、Unityの最新バージョンとなる「Unity 5」の新機能について紹介した。

Unity Technologies デイビッド・ヘルガソン氏

Unity 5の特徴のひとつに、グラフィック性能の向上がある。Unity 5では、より複雑で精細なレンダリングが可能となり、影や照明の表現がさらに自然なものとなった。

このUnity 5のグラフィックについて、PC向けの「REPUBLIQUE REMASTERED」を開発したCamouflageのライアン・ペイトン氏がデモンストレーションを行いながら解説した。

Camouflage ライアン・ペイトン氏

ペイトン氏は、「最近は、ゲームのクオリティよりも、いかにユーザーに課金させるかというところに重きを置いているものが多いが、Unity 5を活用して、記憶に残る、新しい名作を開発していってほしい」と参加者に呼びかけていた。

なお、今年中にREPUBLIQUE REMASTEREDの日本語バージョンの発売が予定されているという。また4月13日より、Unityの公式サイトにて、REPUBLIQUEのサンプルデータがダウンロード可能となっている。

また基調講演においてヘルガソン氏は、Unityのマルチプラットフォーム対応に関してもアピール。現在、Unityが対応しているプラットフォームは全部で21あるが、これらに加え、任天堂の「Newニンテンドー3DS」をサポートすることが発表された。

21のプラットフォームに対応

「Newニンテンドー3DS」を新たにサポート

基調講演には、ヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」の開発者 パルマー・ラッキー氏も登場。SamsungやGoogleなどの大手企業がVRの市場に参入してきている現状を踏まえ、パルマー氏は「手遅れになる前に、早急に開発すべきだ」とアドバイスをしていた。

Oculus パルマー・ラッキー氏