サイボウズは4月13日に、クラウド版およびパッケージ版「サイボウズ Office」の最新バージョン「サイボウズ Office 10.3」の提供開始を発表した。従来のスケジュール機能や掲示板機能でのフロー型の情報共有にとどまらず、ストック型の情報共有にも活用しやすいグループウェアを目指し、「ファイル管理」や簡易データベースである「カスタムアプリ」を中心に機能を強化している。
今回のアップデートでは、既存ユーザーの製品利用の変化に対応し、グループウェア上に蓄積したデータを、効果的に活用できる機能を強化したという。主な新機能は以下の3点である。
[ファイル管理]アイコンビュー表示
ファイル管理の一覧・詳細画面に、アイコン表示が搭載された。PDFやテキスト形式など、一定の種類のファイルは専用のアイコンで、画像ファイルはサムネイルで表示されるようになったことで、以前よりも視覚的に内容を判断しやすくなった。また、PDFファイルについては画面上でプレビュー表示も可能となり、ファイルをダウンロードせずに中身を確認できるようになった。
[ファイル管理]まとめてファイルのアップロード
さらに、ファイル一覧画面内で、ドラッグ&ドロップでのファイルアップロードが可能となった。また「ファイルの追加」画面内でも、ファイルを複数選択し、アップロードできるようになっている。
[カスタムアプリ]グラフ表示の強化
今まで横棒でのみ表示可能だったグラフの表示パターンを、「横棒グラフ/縦棒グラフ/面グラフ」(集合/積み上げ/100%積み上げ)「折れ線グラフ」「円グラフ」「集計表/クロス集計表」の7種類に拡張した。グラフは、サイボウズ Officeのトップページや掲示板に表示させることもできるため、グラフを確認しながらのコミュニケーションや、グラフ化した売上数値などの最新情報を画面遷移せずに確認することが可能だ。
今回搭載した新たな機能は下記のとおり。
全般 | 書式編集で新しい表現方法を追加 |
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全般 | モバイルビューを搭載 |
全般 | 未読一覧の「既読にする」ボタンを改良 |
全般 | インクリメンタルサーチで、過去に選択したことのある宛先が一番上に表示されるようになった |
報告書/プロジェクト | コメント欄で宛先指定機能、ファイルの複数添付に対応 |
報告書 | 過去の報告書の一括削除機能で、全削除から期間を指定しての一括削除に対応 |
ファイル管理 | 一覧画面でのアイコン表示、一覧画面・詳細画面でのプレビュー表示を搭載 ドラッグ&ドロップや、複数選択でまとめてのファイルアップロードに対応 |
カスタムアプリ | グラフの表示パターンを強化し、表示対象を拡張 項目行固定を強化 現在日時を基準にした時間量を出せる項目を追加 チェックを複数選択できる項目を追加 |