インターネットイニシアティブ(IIJ)は今日、企業のメール・システムに必要なセキュリティ機能をクラウド型で提供する「IIJセキュアMXサービス」の機能を拡充し、緊急時の代替利用が可能なWebメール・サービス「スペアメールオプション」を発表した。料金はアカウント数による個別見積だが、参考料金は1アカウントあたり50円。提供開始は3月23日。
同オプションは、災害や障害時、またはメンテナンスや法定停電などでメール・システムが長時間利用できない場合に、一時的に利用できるWebメール・サービスを提供してメールの継続利用を可能にするもの。
受信メールを容量無制限で最大14日分まで保管しWebメール上で閲覧できるため、支障なく業務を継続可能としている。自社でメール・システムを運用するユーザー企業の他、Office 365やGoogle Appsなど他社のメール・サービスを利用している場合でも利用できる。
緊急時専用のドメインやアカウントを用意しなくても、既存のメール・システムを変更せずに通常時のドメインやアカウントをそのまま利用できる。また、バックアップ用のメール・システムを自社で構築・運用する場合と比べ、設備投資と運用コストを抑えられるという。
WebメールへのアクセスはIDとパスワードによる認証に加えて、ワンタイム・パスワード(OTP)認証を組み合わせた2要素認証に対応。Google AuthenticatorなどTOTP(Time-Based One-Time Password Algorithm)準拠のスマートフォン用ワンタイム・パスワード生成アプリを利用した、ユーザー認証の強化もできる。さらに、接続元IPアドレス制限にも対応するなどセキュリティ・レベルを向上しているとのことだ。