日立ソリューションズ東日本は2月16日、コールセンターに集まる顧客の声や製品の故障報告、特許情報など様々なテキスト分析が可能なテキストマイニングシステム「CoreExplorer」を中国語と英語に対応し分析機能を強化した最新バージョン「CoreExplorer 3.0」の提供開始を発表した。

CoreExplorerは、特徴的な単語や使用頻度および相関関係などを可視化し、短時間でより細部まで踏み込んだ高度なテキスト分析が可能であり、担当者が大量のテキストデータを読み解く手間を省き、ビジネスの改善につながる「気づき・発見」を効率的に見出すことができるという。

5年ぶりのバージョンアップとなる新製品では中国語および英語データへの対応に加え、キーワードマップ分析の提供や大量のテキストデータ分析への対応など機能を向上した。 今回のバージョンアップにより中国語や英語のテキストデータを直接分析可能となり、ユーザー企業が海外の拠点に蓄積するアンケート情報や顧客の声などを迅速に分析することでマーケティング分野での活用にも効果を発揮するという。

新機能の1つであるキーワードマップ分析機能では、スピーディに単語の特徴や相関関係を把握できるという。単語の使用頻度や同一文章内で使われる単語同士の関連性などを、色/大きさ/距離/関連線で可視化。担当者はキーワードマップを俯瞰することで、文章を読み解くことなくテキストの内容や傾向を短時間で把握し分析の糸口をつかめるとしている。

例えば製品の不具合情報分析の場合、特定の部品から発生している不具合の内容および関連情報を把握し、不具合の因果関係の把握に活用できるという。

キーワードマップによる分析画面

さらに、64bit OS対応により取り扱い可能なデータ件数を数10万件規模に拡大。またクラスタ構成に対応し、データが増加した場合もサーバーを増設し、より大量のデータを分析可能という。

同社ではCoreExplorerに関して、今後もユーザーのニーズに応える形で機能拡充やユーザビリティの向上など、テキストマイニングに有用な機能の拡張・向上を図っていく意向だ。