NECは1月19日、同社が2012年6月から販売を開始している画像認識サービス「GAZIRU」を、スマートフォンアプリ「高島屋カタログスキャン」で利用し、配信を開始したと発表した。
「GAZIRU」では、サービス事業者があらかじめ「GAZIRU(NECのクラウド)」のデータベースに対象物の画像を登録し辞書を作成。対象物が特定されたあとのアクションや付加情報(付加情報表示、指定広告URLへの誘導など)を定義しサービスを構築する。
「GAZIRU」の利用者は、スマートフォン上で「GAZIRU」用アプリケーションを起動し、認識したい対象物の画像を「GAZIRU」に送信すると、あらかじめ登録されたデータベース上の画像との特徴情報を元に検索・分類し、対象物を認識。「GAZIRU」は、認識結果に基づき、事前に登録したアクションをスマートフォンに対して実行(付加情報表示、指定広告URLへの誘導など)する。
「高島屋カタログスキャン」では、カタログ上の商品画像にかざすと瞬時に画像認識し、画面上に当該商品を紹介する高島屋オンラインストアへの誘導文章を表示。利用者は、文章をクリックするだけで、商品の詳細情報を入手できるとともに、そのままサイト上で購入が可能となる。
高島屋では、同アプリを利用することで、カタログに掲載されている商品を購入する際に、店舗に出向くことなく、改めてオンラインストア上で検索をするなどの手間を省くことができ、利便性が向上するとしている。
同社では今後、オムニチャネル化のインフラの1つとして、本アプリの他カタログへの対応などを進めていく予定。