東京急行電鉄は1月9日、2020年を目標に東横線・田園都市線・大井町線の全駅にホームドアを設置すると発表した。

東京急行電鉄の「ホームドア」

同社では、これまでも、ホーム安全対策を重要な課題と位置づけ、国の指針を踏まえ、内方線付点状ブロックや非常停止ボタン、ホーム安全柵の設置など、さまざまな対策を実施してきた。

しかし、抜本的な対策であるホームドアは、車両によってドア位置が異なるなどの課題があることから一部駅での設置に留まっていた。

今回、ホームドア設置計画を加速させるため、田園都市線の6ドア車45両を4ドア車に置き換え、車両のドア位置の課題を解消。

これにより、従来の設置計画を10年以上短縮するとともに、世田谷線・こどもの国線を除く全ての駅で、ホームドア・ホーム安全柵が設置される。

設置予定駅は、2014年度が代官山・武蔵小杉・横浜で、2015年度に新丸子・菊名・溝の口(大井町線)など7駅を予定している。

ホームドア・センサー付固定式ホーム柵の設置状況および設置計画

同社では、ホームドアの設置により、「ホームの安全性が大きく高まり、お年寄りやお子さま連れのご家族、お身体の不自由な方などあらゆる顧客が安心できる駅になる」としている。

また、輸送障害の約8割を占める列車との接触事故を防止し、運行が長時間にわたって止まることのない、より安定した鉄道ネットワークを目指す。