キヤノンは、ネットワークカメラの新製品として、フルHD(2.1メガピクセル)に対応した VB-Hシリーズ4機種と、1.3メガピクセルのVB-Mシリーズ4機種を2014年10月31日に発売する。

今回発表されたのは「VB-H43(シルバー/ブラック)」「VB-M42(シルバー/ブラック)」「VB-H630VE」「VB-H630D」「VB-M620VE」「VB-M620D」「VB-H730F」「VB-M720F」。

各製品の希望小売価格は、「VB-H43(シルバー/ブラック)」が25万8000円、「VB-M42(シルバー/ブラック)」21万8000円、「VB-H630VE」が19万8000円、「VB-H630D」が15万8000円、「VB-M620VE」が15万8000円、「VB-M620D」が11万8000円、「VB-H730F」が15万8000円、「VB-M720F」が11万8000円となっている(いずれも税別)。

VB-H43/VB-M42

VB-H630VE/VB-M620VE

VB-H630D/VB-M620D

VB-H730F/VB-M720F

新製品はすべての機種に新たなファームウェアを搭載し、その特徴は記録したデータを従来機種に比べて高圧縮にして伝送する機能、映像の暗部を明るく補正して露出補正を同時に最適制御するオート SSC(スマートシェード補正)機能を備えている点。

具体的には、動画データにおける圧縮符号化方式の標準規格「H.264」のエンコーダーに高圧縮アルゴリズムを採用することで、従来機種に比べてデータ量を削減する。

また、映像エンジン「DIGIC DV III」の映像信号処理と、映像圧縮エンジン 「DIGIC NET II」のリサイズ処理、H.264 エンコーダーの映像処理などにより、録画・モニタリングの用途に合わせて映像サイズを選択することが可能になった。これにより、モニタリングは高画素でありながら、録画時の画素数を減らして保存コストを減らすこともできる。

SSC機能は、撮影シーンの明るさの違いを解析して映像の暗部を明るく補正するSSC機能とSSC機能と露出補正を自動で最適に制御するオート SSC 機能が追加された。これにより、逆光で判別しにくい人物や暗いシーンにおいても映像が見やすくなり、画面の隅々まで漏らさずに監視することが可能になった。

「VB-H43」はフルHD、「VB-M42」は1.3メガピクセルで、いずれも光学 20 倍ズームと12倍のデジタルズームを搭載し、最大 240 倍のズーム域に対応するハイエンドモデル。カメラの向きを左右上下に動かすことが可能なパン・チルト機能やオートフォーカス機能などを搭載している。

「VB-H630VE/VB-H630D」はフルHD、「VB-M620VE/VB-M620D」は1.3 メガピクセルで、いずれも光学3倍ズームと4倍のデジタルズームを搭載し、最大12倍のズーム域に対応している。さらに、「VB-H630VE/VB-M620VE」は、防塵防水性能規格「IP66」に対応し、カメラ内部にチリやホコリを侵入させないことに加え、さまざまな方向からの水の直接噴流にも対応可能な防塵防水仕様モデル。

「VB-H730F」はフルHD、「VB-M720F」は1.3メガピクセルで、いずれも光学3倍ズームと4倍のデジタルズームを搭載し、最大12倍のズーム域に対応しているほか、112.6°の最大水平画角を実現したボックス型のカメラ。