視聴行動分析サービスを提供するニールセンは10月28日、消費者のマルチスクリーン利用動向調査「Nielsen Digital Consumer Database 2014」を基に、マルチスクリーンの利用状況を分析し結果を発表した。

同調査によると、スマートフォンやタブレットを利用することで、パソコンの利用頻度が減少したユーザーは、28%いることが明らかとなった。

スマートフォン・タブレットの利用により利用頻度の減少した機器/媒体

各デバイスの利用目的では、パソコンは、他のデバイスと比較して「商品やサービスを購入するため」に利用する割合が高い結果に(56%)。

タブレットは「動画や映像、音楽、ゲームなどのエンターテイメントを楽しむ」ことを目的に利用する割合が高く、スマートフォンは「家族や友人・知人とコミュニケーションをするため」が最も多い理由となった(67%)。

各デバイスの利用目的

過去3カ月以内のオンラインショッピングやオークションでの商品購入時におけるデバイスの利用状況では、22%のユーザーが、閲覧と購入で異なるデバイスを利用する状況が判明。その中でも、スマートフォンでチェックした商品をパソコンから購入した経験がある人の割合が最も高く15%であった。

各デバイスの利用目的

購買におけるデバイスの使い分け

同社は、調査結果から、デバイスをまたいだ購買行動においてもパソコンの利用があることから、オンラインショッピングでは、今後もパソコンが大きな役割を担っていくだろうと述べる。

また、企業は、ユーザーが利用するデバイスや利用するコンテンツによって、情報を出し分けながらコミュニケーションをとることが必要で、まずは、自社のターゲットとしているユーザーが、どのようにデバイスを使い分けているのかを把握することが重要との考えだ。