クラウド型会計ソフトを提供するfreeeは9月25日、経費清算機能を追加したと発表した。従業員はWebブラウザ経由、もしくはiPhoneから経費精算の申請ができ、承認者による承認や会計ソフトへの仕訳登録がシームレスに行える。
freeeは10万件以上の事業所が利用しているクラウド会計ソフトで、銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込むことで、容易に記帳を作成できる。iPhone、Android版の専用アプリもリリースしており、先日9月8日には領収書や請求書をiPhoneで撮影してfreeeの会計情報と連動して登録できる機能を追加した(今後ブラウザからのアップロードやAndroidにも対応予定)。
6.3億円の増資、リクルートとの協業も検討
同日9月25日には、新たにシンガポールTemasekグループの投資会社Pavilion Capitalとリクルートホールディングスの投資子会社である合同会社RSPファンド5号を引受先とし、総額6.3億円の第三者割当増資を実施することで合意したと発表。2014年4月の増資と合わせると計14.3億円の調達となる。
加えて、リクルートグループとプロダクトや営業面での協業を検討していることも発表。freeeは、既にリクルートライフスタイルが提供するiPad向けレジアプリ「Airレジ」とプロダクト連携およびマーケティング面で連携しているが、今回RSPファンド5号の出資に伴い、リクルートグループ横断で経理や給与計算の分野で中小企業をサポートすべく、積極的な協業を検討しているという。
freeeでは、法人向けの継続的な機能向上や2014年5月にリリースした「クラウド給与計算ソフト freee」β版により、法人の利用社数が急速に増加。今回の経費精算機能の追加や増資による開発投資・サポート投資により、今後ますます中小企業が本業に専念できるための製品サービス提供を行っていくとしている。