富士通とフュートレックは9月24日、話すだけで、専門用語の文字入力やアプリケーションの操作を実現するソフトウェア開発キット「MobileSUITE Voice Operation」を10月1日より提供開始すると発表した。

同製品は、富士通の「MobileSUITE」に、フュートレックの音声認識技術を組み合わせ、音声を活用し業務効率化を実現するソフトウェア開発キット。今回、モバイル向けサービスプラットフォーム「FUJITSU Cloud PaaS MobileSUITE」の新たなオプションとして、スマートデバイスのアプリケーション開発者向けに音声用のAPIを提供し、アプリケーションの開発をサポートする。

同製品の利用により、音声指示による業務システムやインターネット上のサービスの操作、専門用語の認識に対応したアプリケーションの開発が容易になる。

具体的には、利用者が音声によるアプリケーションの操作をする際、「A、B、Cの3名で来週空いている日で会議室が取れる日を調整して」「時間はどの位ですか?」「1時間で」など、足りない情報は聞き返す対話形式により必要情報を補足することが可能。

システム実現のイメージ

開発するアプリケーションのイメージ

また、利用者からの指示パターンをあらかじめ対話のシナリオとして登録し、その設定に基づき、業務システムやインターネット上のサービス(Web API)を横断的に利用できるアプリケーションを開発できる。

そのほか、専門用語をあらかじめ辞書に登録しておくことで、一般用語はもちろん、特有の社内用語(部署名や製品名、略称など)や業界用語なども、認識が可能。