Ooyala(ウーヤラ)は、世界中のオンライン動画配信状況や視聴傾向がわかる指標調査レポート「Global Video Index」の最新版(2014年第2四半期/2014年4月~6月)を公開した。
Global Video Indexは、Ooyalaのプラットフォームで配信されるビデオの視聴者を匿名で毎月測定し、分析したレポート。世界130カ国以上、約2億人の視聴者を対象としている。
今回のレポートでは、モバイル端末でのオンライン動画の視聴が急増している点に触れている。2014年2月の調査では、総再生数のうちモバイル端末が占める割合が21%であったが、6月の調査ではさらに6%増加している。
モバイル端末での視聴が増えた理由として、タブレット端末、スマートフォンの利用者が大幅に増えたことや端末の画面が大型化したことを挙げている。
また、「TV Everywhere(TVE)」が拡大していることも理由だという。TVEは端末をとらわれずにテレビ番組を視聴できるサービス。米国では、有料放送を視聴する90%の利用者がTVE製品を利用しているという。
なお、ネットワーク機器を開発するCiscoは、モバイル端末での視聴が今後も増え続け、2018年にインターネットのトラフィック全体のうち、モバイル端末の占めると予測している。
Ooyalaは、さまざまな動画再生の端末がある環境(マルチスクリーン環境)で、端末ごとの利用の割り合いを調査した。
10分以上の長編動画を視聴する端末は、スマートテレビが81%、タブレット端末が70%、デスクトップが62%、携帯端末が49%であった。このことから、長編動画の視聴端末は、画面サイズが最も重要視されていることがわかる。
Ooyalaは、寒い雨の日と温かい晴れの日で動画視聴がどのように変化するかの調査を実施した。
結果によると、視聴時間は雨の日はデスクトップパソコンが晴れの日と比べて40%増加しているほか、タブレット端末での視聴時間も5%増加した。携帯端末は約3%減少した。
一方で、再生回数は暖かい日が寒い日の6倍近くであった。このことから、天気は良い日は外出先し、モバイル端末から短編動画を視聴することが多いという結果になった。