NTTコミュニケーションズは9月8日、企業向け050IP電話サービス「050 plus for Biz」およびクラウド型PBXサービス「Arcstar Smart PBX」のスマートフォン用アプリに3つの新機能を追加。同日より順次提供を開始すると発表した。

新機能は、(1)企業内でメッセージをセキュアにやり取りできる「メッセージ機能」、(2)アドレス情報管理サービス「Web電話帳」利用時にパスコードを要求できる「パスコードロック機能」、(3)通話前にネットワークの接続状態が良好かどうか分かる「ネットワークモニタ機能」の3点。

メッセージ機能は、「Web電話帳オプション」の利用者同士で、1対1もしくは複数のメンバーとテキストメッセージの送受信ができるもの。SMSやチャットアプリのような操作性で手軽かつ迅速なコミュニケーションが図れる。かかってきた電話に対してテキストメッセージで返信する、といった使い方も可能だ。メッセージはクラウド上で扱い、スマートフォン内に残さない。また管理者は利用者単位で機能を制限し、許可した社員にのみ使わせることもできる。

「メッセージ機能」画面イメージ

パスコードロック機能は、「Web電話帳」を参照する際に、パスコードの入力を要求するもの。第三者による不正利用を防ぐため、複数回パスコードの入力を誤ると、ロックをかけて閲覧を禁止。万が一スマートフォンを紛失した場合でも、情報漏えいのリスクを最小化できる。

ネットワークモニタ機能は、アプリから電話をかける際、接続しているネットワークの状態が不安定な場合に、画面上にお知らせを表示する機能。スマートフォン本体による電波状況の判定表示とは別に、050 plus for BizやArcstar Smart PBXによる音声通話に支障がないかを判定して表示する。電話をかける前に音声品質の目安が分かるため、安心して通話ができる。同機能は設定画面にて有効/無効の切り替えが可能。

なお今回の機能強化に伴う追加料金は不要だが、メッセージ機能、パスコードロック機能の利用には「Web電話帳オプション」の契約が必要となる。Web電話帳オプションの利用料は、1契約当たり初期費用が3240円、月額料金が3240円。IDの追加は、1ID当たり108円。