日立製作所は、社会インフラ分野で施設・設備の管理や予防保全などを目的としたM2M向けシステム基盤の容易な導入を実現する「M2Mトラフィックソリューション」を9月5日から販売を開始する。
同ソリューションは、昨年10月に発表した「Traffic Management Solutions」の開発コンセプトに基づき、パケットが大量かつ広範囲に発生するM2Mのトラフィック特性に応じて、きめ細かなネットワークの計測・分析・制御を実現する。
具体的には、データの収集・管理・可視化・機器やネットワークの制御など、データ活用を一元的に行うクラウドサービスと、省電力かつ拡張性を備えたM2M機器(センサーノード、ゲートウェイ)」を新たに開発、M2M向けシステム基盤の導入に向けたコンサルティングから、システム設計、ネットワークの構築、クラウドサービスの運用、保守、さらには業務アプリケーションとの連携など、各種サービスをトータルに提供する。
M2Mシステム基盤を構成する機器やネットワークはクラウド上で管理されるため、M2M機器を計測対象に接続して電源を入れるだけでデータの収集を開始できる。
また、ゲートウェイとサーバ間の通信には、機器間の通信プロトコルとして標準化策定の進むCoAPを先行採用した。ヘッダーサイズが4バイトのCoAPは、HTTPより軽量なプロトコルであるため、HTTPと比べて約6割の通信量削減の効果が期待される。
同ソリューションのサービスは「センサーネットワーク構築コンサルティングサービス」「M2Mトラフィックソリューション/クラウドサービス」「クラウドサービス/個別オプション」から構成され、価格は個別見積り。
同ソリューションには、機器として接続されたセンサーの値をゲートウェイに送信する「AirSense Sensor Node」とセンサーノードからの取得データを、クラウドに転送する「AirSense Gateway」が含まれている。