NECは8月29日、東南アジアと米国本土を結ぶ大容量光海底ケーブル「SEA-US(Southeast Asia-United States)」の建設請負契約を締結したと発表した。稼働開始時期は2016年の予定。

契約は、東南アジア・米国のグローバル通信事業者7社から成る「SEA-US」コンソーシアムとNECの間で建設契約を締結したもの。

光海底ケーブル「SEA-US」敷設マップ

現在、東南アジアと米国を結ぶ国際通信の多くは日本を経由しているが、東南アジア経済の成長に伴い米国との通信容量が急増しており、遅延や回線の繋がりにくさが顕在化している。このため、両地域を直接結ぶ新たな大容量光海底ケーブルの新設が求められていた。

今回、敷設を開始する「SEA-US」はこのようなニーズにこたえるもの。東南アジア-米国本土間を直接結ぶ光海底ケーブルとしては最大級の通信容量を有し、フィリピン・インドネシアからグアム・ハワイを経由して米国本土に至り、総延長約1万5,000kmとなる。

毎秒100ギガビット(100Gbps)となる最新の光波長多重方式に対応しており、最大容量毎秒20テラビット(20Tbps)の伝送を実現する。