FDKは7月22日、PMBusに準拠した1/16ブリックサイズの絶縁型DC/DCパワーモジュール「KD」シリーズを発表した。

近年、産業機器における電源供給の高効率化を目的として、PMBusなどの外部からの制御や動作をモニタできるデジタル制御の回路部品が求められている。同製品は、独自のパワー回路技術、および高密度実装技術を駆使することにより、最新のPMBusに準拠し、出力電圧設定、過電流保護、過熱保護、リモートON/OFFなどのフルデジタル制御を可能にするとともに、PMBusを搭載した絶縁型DC/DCパワーモジュールとして、業界最小サイズを実現している。このため、各種電源装置の実装スペースに制約がある環境でも採用できて、効率的な電源回路設計に寄与する。

また、入力電圧(定格)48Vバスから3.3V/5V/6V/12V/18Vの定電圧回路への電力供給に最大100Wまで対応している。さらに、従来の外部抵抗による出力可変にも対応している。そして、形状はDOSA(Distributed-power Open Standards Alliance)1/16ブリックに準拠しており、スルーホール実装タイプと表面実装タイプが選択可能で、高さ最大8.5mmの低背仕様にも対応する。

同製品は、高温環境下においても高性能・高効率を維持する特徴を有することから、高信頼性を要求される各種通信装置、半導体テスタなど幅広いアプリケーションに使用できる。さらに、厳密な品質管理に加え、製品ごとにシリアル番号が付与されており、フルトレーサビリティを実現した。環境面においても、RoHS指令に対応している。

1/16ブリック(34.28mm×22.8mm×Max8.5mm)サイズで、スルーホール実装タイプの「KD」シリーズ