森ビルは6月4日、同社が建設していた「虎ノ門ヒルズ」(環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業<施行者:東京都>III街区再開発ビル)の竣工式を行った。開業は6月11日。

「虎ノ門ヒルズ」外観

虎ノ門ヒルズは、道路上空に建築物を建てる手法「立体道路制度」を活用し、東京都施行の市街地再開発事業の中で環状第二号線の整備と一体的に建築した超高層タワーで、地上52階建て、高さ247mとなっている。

日本初進出のホテル「アンダーズ東京」(47階~52階)、1フロア約1,000坪の広大なフロアプレートを備えたオフィス(6階から35階)、ホテルサービスも利用できる住宅(37~46階)、カンファレンス施設(4・5階)、商業施設(1階~4階)、約6,000平方メートルのオープンスペースなどで、構成されている。

「虎ノ門ヒルズ」構成

「虎ノ門ヒルズ」2階配置図

森美術館監修によるパブリックアートを設置することで、カルチャー発信地としての役割も担っていく。例えば、2階オフィスエントランスロビーには、中国の現代アーティストであるジャン・ワンの「Universe 29」、2・3階オフィスロビーエレベーターホール前には、サン・クワァクの「Untying Space_Toranomon Hills Mori Tower」などが、展示されている。

「虎ノ門ヒルズ」2階オフィスロビーイメージ

同社は虎ノ門ヒルズ開業にあたり、「Hello, Mirai Tokyo!」をメッセージとし、みんながワクワクできる東京「Mirai Tokyo」をつくる新キャラクター「トラのもん」を公開した。

「トラのもん」は、100 年後からやってきたネコ型ビジネスロボットで、世の中をイノベーションしてくたくさんのアイディアを形にするのが役割だという。

「虎ノ門ヒルズ」のキャラクター「トラのもん」