情報処理推進機構

情報処理推進機構(IPA)は6月2日、「2014年6月の呼びかけ:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」においてワンクリック請求の被害に遭わないように注意を呼びかけている。特にここ最近、PCにおけるワンクリック請求ではなくスマートフォンにおけるワンクリック請求の相談が増えているとしており、背後の仕組みをよく理解しこうした行為の被害者にならないようにと説明している。

スマートフォンをターゲットとしたワンクリック請求は、ユーザが興味をひくニュースや記事などに誘導するようなリンクを経て最終的に動画再生といったボタンをクリックさせる仕組みになっているという。動画再生ボタンをクリックすると会員登録された旨が表示される。この時点では実際には登録されていないものの、この段階で焦って業者に連絡をとってしまうことで何らかの情報流出や不正な支払いに応じるといった危険性が生じることになるという。実際にはページを閉じたり履歴データを削除するといった操作でクリアできるとしており、具体的な作業例も紹介されている。

これまでPCを使うことで生じていた脅威は、そのターゲットをスマートフォンやタブレットデバイスへも広げている。スマートフォンやタブレットデバイスはPCと比較しても利用するユーザ層が幅広く、脅威の対象として悪用される傾向が強くなっている。